コロナ禍の前にも、柔軟なワークスペースは徐々に受け入れられつつあったコンセプトでした。ほとんどの企業は通常のオフィスを持ち、従業員は仕事のために毎日そこへ通勤していました。昨年 3 月に現状維持が不可能になって急速な変化を余儀なくされたとき、多くの企業は、リモートワーク中の従業員が生産性を維持し、同僚と一体感を持ち ( English )、仕事をやり遂げるために、必要なサポートを提供しようと四苦八苦しました。
中には WeWork との提携で理想的なソリューションを見つけた会社もあります。2020 年から提供されている WeWork All Access は、世界中に何百とある WeWork ロケーションのワークスペースに、利用する会社の従業員の一部または全員がアクセスできるようにするものです。従業員は、自宅や託児施設、外出先に近いなど、仕事をするのに便利なロケーションを選択できます。
WeWork All Accessは、自宅の窮屈なスペースで働く従業員が抱えていた数多くの課題の解決に役立ちました ( English )。WeWork の短期リース、柔軟な条件、他のロケーションに移動可能であることにより、企業は状況が変わったときにいつでもワークスペース戦略を変更できるという安心感を得ました。
しかし、新型コロナのワクチン接種が急速に普及したことで、どの業界の企業もオフィスへの復帰がどうなるかと再考するようになりました。そして、パンデミック前のワークスペースをそのまま維持することが、従業員のエンゲージメントと生産性を高めるための最良の方法であるとは限らないことが判明しました。従業員のほとんどが柔軟性の継続を求めています。ある調査では、60% の従業員はフルタイムでオフィスに戻ることを強制されたら仕事を辞めると考えていると示されています。また企業側では、ハイブリッド形式を採用することで不動産コストを大幅に節約できることを理解し始めています。
WeWork All Access を利用して、従業員が求める柔軟性と必要なスペースを提供する 4 つの企業をご紹介します。
グローバル人員のために柔軟なスペースを必要としていた通信プラットフォーム
課題:ある通信プラットフォーム会社は新型コロナによって長引く先行きの不透明さに対応しながら、買収を進めていました。同社は、マンハッタン本社外で、主にニューヨーク市の一地区を拠点とするエンジニアリングチームのために、ハイブリッドワークスペースモデルを促進したいと考え、柔軟なスペースソリューションを探していました。
解決策:このプラットフォームは、2,500 人の従業員全員に WeWork All Access パスを提供したため、従業員は世界中に何百とある WeWork のロケーションのワークスペースにいつでもアクセスできるようになりました。
結果:12 か国に所在する同社の従業員は、自宅近くの WeWork のデスクスペースに容易にアクセスできるようになりました。同社は WeWork が収集したデータを使用して、専用のオフィススペースが必要な場所を特定するなど、ポートフォリオ計画のために情報を得ています。また、短期リースのほか、利用状況に応じた請求という柔軟な支払いモデルは、不確実な期間に同社がグローバルなオフィススペースの支出を管理しやすくしています。
学生の活発な参加にハイブリッドモデルの価値を見出した専門学校
課題:パンデミックの間、国際的に展開する理系の専門学校が世界中のキャンパスを閉鎖し、完全にリモートプログラムに移行しました。同校の経営者は、従来のクラスルームやその他に学生が対面で使用するリソースから方向転換する必要があることにすぐに気づきました — おそらく永久に。
解決策:この学校は WeWork All Access を使用して、世界中の学生に各自が住む都市や移動先にある WeWork ロケーションのどれにでも無制限にアクセスできるようにしました。WeWork All Access では、世界のどこにいても効果的な学習に必要な資材(安定した Wi-Fi やプリンターなど)や静かなスペースを利用できます。
結果:米国、ヨーロッパ、ラテンアメリカ各地の学生が、学習するために出向く、他の学生と会ってコラボレーションや社交活動をする、そして学校とのつながりを深く感じ学習に没頭できる場所を得られました。柔軟な条件において学年度ベースにできるため、同校は必要以上のコストをスペースに費やす必要はありません。新型コロナのワクチン接種が普及すれば、同校は戦略を再評価し、WeWork All Access を使用し続ける、あるいはクラスルーム、コラボレーション、社交、学習のためのエリアを備えた専用フロアスペースを構築することができます。
リースを更新せず WeWork に切り替えた通信会社
課題:サンフランシスコのベイエリアを拠点とする通信会社は、従業員が完全にリモートワークをしていたコロナ禍にオフィススペースのリース 2 つが満期を迎えても再契約しませんでした。職場復帰戦略を練りながら、同社はこの地域で目に見えるプレゼンスを維持して、同社専用の本社を設置しなおすことにしました。同時に、従業員の自宅がある地域の近くに専用のワークロケーションを追加して提供することで、従業員の柔軟性を高めたいとも考えました。
解決策:同社は WeWork と提携し、いくつかのサービスを利用してカスタマイズされたソリューションを構築しました。まず、本社に中央コラボレーションハブを設置し、次に従業員の住む地域を特定し、チームが具体的にどのようなニーズを持っているかを判断しました。同社はこうした情報を使用して、ベイエリアで専用オフィスに理想的なロケーションを 2 カ所選択しました。最後に、同社は WeWork All Access を従業員に提供し、同社の 3 つのロケーションのどれにでも行けるようにしました。
結果:従業員は、自宅で仕事をするのが理にかなうときには自宅で仕事をし、対面での会議やチームでの共同作業のためにはオフィスに通勤するというハイブリッドモデルにとても満足しています。何事にも邪魔されずに作業に没頭できる静かな場所を希望する従業員は、生産性を念頭に置いて設計されたワークスペースを求めて ( English )、どのロケーションにも行くことができます。柔軟なリースと移動可能性によって同社には常に選択肢があり、従業員数の変化やその他の指標に基づいてワークスペース戦略を方向転換できます。
新本社開設に伴い WeWork All Access で柔軟性を高めたソフトウェアプロバイダー
課題:パンデミックの初期に、サンフランシスコのベイエリアのとあるソフトウェア会社は従業員に WeWork All Access パスを提供して、自宅近くに静かなワークスペースを確保しました。しかし、先頃の合併やパンデミックの収束、そして既存オフィスのリースが終了するなど、同社はそのアイデンティティを反映して完全にブランディングされた顧客を意識した専用の本社に投資する時期を迎えていました。
解決策: WeWork は、この企業の本社として専用のビルを提供しました。完全にブランド化され、データに基づいた設計によりカスタマイズされたビルは、ブランドを完璧に表現しているだけでなく、企業文化を育み、従業員の生産性を向上させます。同社は WeWork All Access パスの提供を続け、従業員が情報に基づいて働く場所を自分で選択できるようにしました。
結果:同社の従業員と顧客は、同社のエネルギーとアイデンティティが反映された本社ビルにアクセスできます。本社に通勤する必要がない従業員は、WeWork All Access を利用して、ベイエリアの他の WeWork ロケーションでワークスペースを確保できます。この柔軟性は従業員に大人気で、同社も、柔軟な条件、単一の窓口でベイエリアのすべてのアセットに対応できること、完全な透明性など、WeWorkで得られるメリットをとても気に入っています。
WeWork All Access は、ハイブリッドワークスペースモデルを取り入れやすくし、従業員自らが働く場所を選択できるようにします。WeWork が収集した使用状況データは、企業がその後拡張する場所や専用ワークスペースを設ける場所を決定するのに役立ちます。WeWork の柔軟な条件と世界に広がる多数のロケーションにより、スタートアップも大企業もニーズの変化に合わせて迅速にスケールアップまたはスケールダウンできます。従業員がほんのわずかなスタートアップでも大企業でも、あるいは顧客のために柔軟なワークスペースを探している不動産ブローカーでも、WeWork All Access を単独で、または他の WeWork のサービスと組み合わせて利用することにより、理想的なオフィススペースソリューションを手に入れることができます。
クリステン・ベイリーは 、美しいネブラスカ州リンカーンに拠点を置き、長年活躍している作家兼編集。大小の企業ブランドが織りなす物語を作成し、存在意義を広める助けをしています。