スモールビジネスのオーナーに乾杯!Oberlo によると、米国ではスモールビジネスは全ビジネスの 99.9% を占め、雇用の大半を創出して経済を回し、経済成長の主要な推進力となっています。つまり、スモールビジネスは必然的に、社会にインパクトを与える大きな力を持っているのです。
アースデイを目前に控える今こそ、わずかな工夫でスモールビジネスがサステナビリティをさらに追求するための絶好の機会です。簡単かつ費用もほとんどかけずにでき、さらに、従業員のエンゲージメントと定着を促進することができます。すべての旅は最初の一歩から。サステナビリティの追求は、ビジネスにとって長期的な取り組みであることは間違いありません。
大手企業は、炭素排出実質ゼロを目標として設定し、科学的根拠に基づいた目標の達成を約束し、自社の炭素排出量を計算することによって、気候変動対策に取り組んでいます。スモールビジネスにとって、これらは当然、目指すべき目標です(スモールビジネスが真剣に気候変動対策に取り組めるようなサービスもあります)。これらの目標はハードルが高いように見えますが、実はスモールビジネスも、サステナビリティと気候変動対策を自社の企業文化に取り入れることができます。以下にいくつかのアイデアをご紹介しましょう。
通勤を減らし、炭素排出量を削減
交通・輸送と通勤は、世界中の炭素排出量の 25% を占めています。オーナー自身だけでなく従業員の通勤を減らし、効率性を見直すことは、ビジネスに伴って発生する炭素排出量を減らすための非常に有効な方法です。
在宅勤務の日を柔軟に設定し、出勤日には徒歩出勤や自転車通勤、公共交通機関の利用、または車を使う場合は相乗り通勤を奨励しましょう。これらを楽しく行うには、「この四半期で、徒歩出勤または自転車通勤が一番多かったチームは?」など、ゲーム感覚で実践するのもお勧めです。一定期間内に最も多く徒歩出勤または自転車通勤をしたチームには、ランチ 1 回無料などのご褒美を贈呈するなどして、習慣を変えるインセンティブを与えることができます。また、動機づけのためのもう一つの方法として、ライドシェアプログラムを従業員特典として提供する方法があります。
WeWork All Access パスも、従業員の通勤時間を短縮できる優れた方法です。このメンバーシップを利用すると、自宅から近い場所に WeWork スペースがあれば、好きな時にそこで仕事ができます。さらに、オフィススペースを探しているビジネスにとって、公共交通機関に近い場所を選ぶことは、常に勝利の王道です。
省エネの工夫を凝らす
米国では、2019 年に排出された炭素量のうち、電力使用が 25% を占めています。 職場の冷暖房や生産設備に使用する電力を削減することは、地球への負荷を軽減するための優れた方法です。
週末は、待機中になっているモニターなどの電子機器の電源を切って、電力の消耗を防ぎましょう。さらに、オフィスと自宅の両方で、こうした取り組みを毎日実践することが大切です。これ以外にも、エネルギー使用量を簡単に減らせる方法はたくさんあります。こちらのリストをご覧ください。
職場でも自然環境に配慮した食生活を
国連食糧農業機関によると、家畜から排出される炭素の量は、大気中に累積された二酸化炭素の 14% を占めています。たとえば、リンゴとジャガイモの生産に伴う平均的な二酸化炭素排出量は、それぞれ 35g と 40g ですが、一食分の鶏肉、豚肉、牛肉を生産するには、それぞれ平均 1,360g、1,800g、7,700g の二酸化炭素が排出されています。また、一杯分のコーヒー豆の生産に伴う二酸化炭素排出量は平均 50g であるのに対し、乳製品を使用したラテの場合、生産過程で 350g の二酸化炭素が排出されます。
職場で、ベジタリアンや植物由来の食べ物(植物由来のスナックやミルクなど)を推奨することも、二酸化炭素の排出を抑えつつ、健康的で美味しい食事の選択肢を増やせる方法です。Clever Carbon は、ビーガン料理のポットラックやベイクセールなど、職場で植物由来の食事を取り入れられる楽しい方法を数多く紹介しています。
水を大切に使う
淡水は人間や動物の生命を維持するには欠かせませんが、世界中にある水のうち、淡水の割合はわずか 3% です。節水の意識を高めることは、ビジネスだけでなく、私たちの毎日の生活においてもメリットがたくさんあります。
Meta のような大企業は、社内での水の使用量を追跡し、中水の再利用や社内全体で水の消費量を減らすなどの節水戦略を立てています。スモールビジネスにとって同じことをするのは難しいかもしれませんが、水の消費量を減らすだけなら、キッチンやお手洗いの水栓のそばに節水と表示するだけで、簡単にできます。さらに節水を心がけたい場合は、節水型トイレを設置したり、このリストに掲載されているアイデアを試したりしてみてください。もしあなたが商品を製造しているメーカーなら、サプライヤーと水の消費量について話し合い、節水の重要性について伝えましょう。
使い捨て用品の削減
2019年、世界中で生み出されたプラスチック廃棄物は 1 億 3,000 万トンです。また、紙製の使い捨てアイテムは、森林伐採や水の過剰使用など、地球に大きな負荷を与えています。したがって、使い捨てプレートが紙製であろうとプラスチックであろうと、どちらも地球にとって理想的とは言えません。
オフィスで使い捨て用品を減らすには、調理器具、カップ、皿などがあるキッチンから始めるのが最適でしょう。たとえば、WeWork では、再利用できるマグカップやコップをいつでも使えるように用意しています。これは、ゴミを減らすのに最適な方法です。さらに、1 日を通して同じコップやマグカップを使うと、洗浄するために必要な電力や水を削減することができます。
国連 SDG を理解する
国連の「持続可能な開発目標」(SDG)は、自分たちの取り組みの効果を把握できる素晴らしいフレームワークです。SDG では飢餓の削減から質の高い教育の提供まで、17 の目標を掲げています。あなたの会社の価値観を、これらの目標に合わせることができるでしょうか。従業員にとって有意義な目標を達成するために、ボランティアイベントを開催できるでしょうか。もちろん、できます!
ビジネスの炭素排出量を測定
会社のウェブサイトも炭素を排出していることをご存知ですか?貴社のホームページを Greenpixie の無料計算機 にプラグインして、排出量をチェックしてみましょう。製品やサービスにも、カーボンフットプリントがあります。これは、製造やサービスの提供の全過程で発生する排出量の合計で、耐用年数も含みます。このような情報が揃ったら、炭素ラベルを作成して、製品やサービスから発生する排出量を消費者に知らせることができます。透明性と説明責任を果たすスマートな方法です。
会社全体でも炭素を排出します。大企業もスモールビジネスも、大まかな数値を算出できる無料の計算機から、正確な数値を算出できるソフトウェアやコンサルタントを利用するなどして、自社の炭素排出量を測定することができます。
職場でのサステナビリティの追求は、従業員のエンゲージメントを楽しみながら高める方法になります。Clever Actions は企業向けの無料サステナビリティプログラムで、企業が実践できる 80 以上のアクションリストを紹介しており、アクションを完了するごとに企業はポイントも獲得できます。
アースデイに関する取り組みについてもっと知りたければ、WeWork ラボと Clever Carbon が共催した最近のウェビナーをご覧いただき、さらに Clever Carbon のアースデイガイドをチェックしてみてください。また、日々の暮らしの中で自分が排出している炭素量を知らない人は、2 分で終わるこちらのクイズに答えて、既にサスティナブルな生活を実践している先輩たちの仲間入りをしましょう。
Michelle Li は Clever Carbon の創設者。WeWork All Access のメンバーでもあります。サステナビリティを新しい常識にすることを提唱する Li は、「測定できれば変わる」という考えのもと、ヒップで楽しく、親しみやすい方法で人々にカーボンフットプリントについて教える手助けをするために Clever Carbon を創設しました。Li はシリコンバレーでキャリアをスタートさせ、IT 業界大手の数社で勤務してきました。TEDx や SXSW 2022 でカーボンリテラシーについて講演したこともあり、カーボンリテラシー社会、すなわち透明性と説明責任の進んだ社会は人類が目指す価値があるものだとの信念を持っています。
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